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新内外綿×杢糸 ヒストリー History

  • 01 杢との出会い

    戦後1948年に誕生した新内外綿株式会社は、前身「内外綿株式会社」時代に蓄積した技術とパイオニア精神を継承し、高品質綿糸の開発に努めました。合繊糸、トップ染糸、形状変化糸の生産を着々と成功させ、1970年代のファンシーヤーン時代に台頭しました。
    1970年頃、当社の1人の開発担当者がアメリカの市場視察研修に訪れました。その際にふと見かけた、杢調のスエット、ムラ杢のTシャツ。独特な風合いに思わず惹きつけられたのです。それが、新内外綿と杢との最初の出会いとなりました。

  • 02 杢糸の開発

    開発担当者は現地で見本として買えるものを持ち帰り、糸の開発を始めました。糸の風合いが杢目という稀に現れる木材の複雑な模様に似ていることから、当社が「杢糸」と命名しました。
    開発の過程で見えてきたのは、杢糸の持つ高い可能性。1つはエコであること。通常の染糸工程の5~50%の染めで表情が出るため、コストが下がり、環境配慮にも繋がることが分かりました。もう1つはオリジナリティを創出できること。糸の番手・色目・混ぜ方で、唯一無二の商品が生まれるため、メーカーや消費者にとって価値となることが分かったのです。
    杢糸の可能性の追求には、同時に非常に高度な紡績技術が求められました。新内外綿の技術力は、杢糸の開発と相乗効果でますます進化し続けました。そして1つの集大成として、当社が完成させたグレー色の杢糸GR7(ジーアールセブン)は、日本の「杢グレー」の基準となりました。

  • 03 mocT®︎の誕生

    杢糸の本質や可能性を追求する中で生まれた、本物の杢糸商品を世の中に届けていきたいという想い。その想いから2018年、自社ブランド「mocT®(モクティ)」が誕生しました。
    mocT®は、「mix」「original」「comfortable」「Technical」をコンセプトに掲げ、当社が長きに渡り培い洗練させた技術力を結集。GR7を使用した、杢グレーのさまざまなプロダクトを展開します。究極の着心地とデザインを追求し、限りなく上質でシンプルなハイベーシックアイテムを発信する。本物を届けるという使命感を持ち、mocT®ブランドを深めていきます。

  • 04 杢糸の未来

    mocT®だけではなく、新内外綿ではさまざまな種類の杢糸の開発・製造を行ってきました。主力商品であるMOKUTY®や、植物から抽出した天然色素を配合したBOTANICALDYE、後染めするARTCOT®、MOKUTY®やARTCOT®の機能を抽出したMOKU-STAR®など、お客様のニーズに合わせた商品を生み出しています。また、新しい素材や技術を取り入れ、新たな杢糸の開発も行っています。
    新内外綿は、杢糸のパイオニアでありリーディングカンパニーとして、これからも杢糸の可能性を追求し続けていきます。