時代を先取りし、信頼される商品づくりを通じて豊かな生活に貢献いたします。
当社は、明治20年(1887年)9月に前身である内外綿株式会社が大阪で創業したことにその歴史をスタートさせました。明治40年代には中国本土に進出し、上海を皮切りに青島、大連に紡績工場を建設するなど、日本紡績事業の海外進出の先駆けとなるようなパイオニア精神、チャレンジ精神を発揮いたしました。残念ながら第2次世界大戦敗戦の影響により、国内、中国における生産設備の全てを失い事業活動停止に至りましたが、昭和23年にこの精神と技術を引き継いだ第2会社である新内外綿株式会社が設立され、岐阜県駒野において紡績業を開始しました。
新会社においても受け継がれたパイオニア精神を遺憾なく発揮し続けました。昭和42年、世に先駆けて開発した綿染糸である杢糸や形状変化糸は、現在にまで続く主力商品となっております。平成3年には、木から抽出された植物由来の繊維原料である精製セルロース繊維「テンセル」の原料を使用した紡績糸の生産に日本で初めて取り組み、その商品価値と共に環境に配慮したものづくりを展開しております。また新たな顧客サービス、価値の創造として、平成14年に「はやいや~ん」と称する紡績のシステムを開発しました。これはお客様へ必要な品種を必要な量、必要な時期にお届けすることを可能にするシステムで、お客様の満足度の引き上げに大きく寄与しております。平成26年には、タイ国のJ. P. BOSCO社の株式を取得し子会社とすることで、再び海外へ進出しました。この会社を通じて東南アジアへの足がかりを構築すべく、鋭意活動を展開しているところです。
当社は紡績中堅メーカーとして、高品質・小ロット・短納期生産を軸に絶えまなく商品開発を行い、お客様の期待に応えるべく日々研鑽を続けて参りました。これからも当社の企業理念である「時代を先取りし、信頼される商品づくりを通じて豊かな生活に貢献する」をモットーに社会に貢献して参ります。